シリーズ連載|私が59歳で会社を辞めたワケ Vol. 5 7つの習慣から学んだこと①

私が59歳で会社を辞めたワケ

みなさん、こんにちは。
かつ兄です。

今日も続けていきますが・・

なかなか本題に入りませんね(笑)

 

自己啓発の世界

今の僕に必要なのは自己啓発だったのだ!!

自己啓発といっても幅が広いですよね。将来の夢も希望もない。そして学歴や技術もない。そんな自分に何ができるのか?何をしたいのか?どんなことが必要なのか?ビジネス書ではなく自己啓発の世界に行けば、何かが掴めるのではないか?手がかりを探すつもりで入ってみたのだった。

7つの習慣

最初に7つの習慣を読んでみた。

成功には原則があったのだ。

ということで、今回はスティーブン・R・コヴィーの名著「7つの習慣」について、

僕がその時にどう感じたのかを語りたいと思います。

「7つの習慣」は、コヴィーが成功者たちの行動原則を観測し、それをまとめた本です。

その中心には「人格主義」、つまり人間の内面的な成長を重視する考え方があります。

それについて深く読み進めていくうち、自分の中で何かが響き始めました。なぜなら、人格なんてこれまで考えたこともなかったからです。

人格を磨くって・・どういうこと?

3つの基本原則

本書には「基本原則」として、3つの重要な考え方が述べられています。

  1. パラダイム
  2. パラダイムシフト
  3. インサイドアウト

 

  1. パラダイム

パラダイムとは、個々人が世界を理解し、解釈するための視点やフレームワークのことです。それはいわば私たちが世界を見るための「メガネ」であり、その「レンズ」は過去の経験や知識、価値観、信念などによって色付けられています。

たとえば、グラスに水が半分あるとしましょう。
ある人が見ているのは「グラスに水は半分しかない」と感じるかもしれません。それは、その人が物事に対して否定的な視点を持つ傾向があることを示しています。一方で、別の人は同じグラスを見て、「グラスに水が半分も満たされている」と感じるかもしれません。これは、その人が物事を肯定的に捉える傾向があることを示しています。

この例から分かるように、パラダイムは私たちが同じ現象をどのように解釈し、理解するかを決定するフレームワークです。それゆえに、パラダイムが変われば、私たちの行動や態度も変わる可能性があります。だからこそ、パラダイムの理解とその変化は、自己成長や変革において非常に重要な要素となります。

正直、僕はこの考え方に驚きました。
それまで物事の見方について、こんなに深く考えたことはありませんでした。

自分の価値観を通して世界を観ているから、同じ現象を観ても人によって捉え方が違う!という事実に驚いたのです。失恋で落ち込む人もいれば、次に期待出来る人もいる。

全ては捉え方次第。

  1. パラダイムシフト

スティーブン・R・コヴィーの「パラダイムシフト」という考え方は、ざっくり言うと「物事の見方を大きく変える」ことです。

例えば、あなたが毎日忙しく家事をしていて、自分はただの「家事手伝い」だと感じていたとします。でもある日、あなたがやっていることは家族の生活を支え、安心と安全を提供し、家庭の幸せを作り出している大切な仕事だと認識したらどうでしょう。

これが「パラダイムシフト」です。つまり、あなたの「自分自身の役割についての見方」が変わることです。自分の視点が変わったから、自分自身についての考え方や感じ方も変わるわけです。

これがコヴィー博士が説くパラダイムシフトの考え方です。ものの見方を変えることで、自分の価値や世界に対する理解が変わり、新たな可能性が開かれるのです。だから、どんな状況でも、自分の見方を見直すことが大切なのですよ。

行動を変えるためにはその前提となるパラダイムを変える必要がある!と説明しています。

ものの見方を先に変えないと行動も変えられないとは、まさに一筋の光が差し込んだ瞬間でした。

パラダイムを変えないことには行動が変わらない。
言われれば当たり前のことだけど、それまでの僕はパラダイムを変えないまま、何か変えなきゃいけない!と焦っているだけでした。

これでは何も変わらない。

  1. インサイド・アウト

そして、「7つの習慣」には「インサイド・アウト」という考え方があります。
つまり、「自分が変わらなければ周囲も変化しない」ということです。

例えば、あなたが家庭の中で何か問題を抱えているとします。子供たちが自分の話を聞いてくれないとか、夫が家事を手伝ってくれないとか…。そんな時、誰だって「子供たちや夫がどうにかしてくれれば良いのに」と思いがちですよね。

でも、「インサイド・アウト」の考え方では、まず自分自身の態度や行動を見つめ直すことから始めます。「私自身がどう接しているのか?」、「どうコミュニケーションを取っているのか?」を見直すのです。そこで自分の態度や行動を変えることから始めると、周りの人々もその変化に応じて態度を変えることがあります。

コヴィー博士の「インサイド・アウト」の原則は、まず自分自身を変えていくことから始め、それによって自分の周りの環境や関係も良い方向へと変わっていくという考え方なのです。自分自身の内面から始まる変化が、周りの状況をも変えていく、それが「インサイド・アウト」の原則です。

自分が仕事で上手くいかないのを会社のせいにしたり、上司の責任にしたりすることはありませんか?それは本当に簡単なことです。言い訳をするのは簡単です。
しかし、それを通じて「真の成長のチャンス」を逃しているとコヴィーは説明します。

「問題は自分の中に存在する」ということ。

これこそがインサイド・アウトの本質であり、そこから自分自身の成長の機会を掴むことによって、真の成功へと繋がっていくのです。

と。

それが僕の心に突き刺さりました。

これこそが依存からの脱却だと。人に依存したり、会社に依存したり… そうすることで自分自身の成長が止まっている。人のせいにする、被害者ぶるからダメなのだと。

現在の自分の責任は自分でとろう!
全ては自分の判断と行動で今の自分ができているということに気づいたのです。

そう、僕が今ここでこんな状態でいるのも、これまでの僕の選択と行動の結果です。

誰のせいでもない。

今この状態。仕事上ではいい位置に居て収入は沢山もらっている。
でも、決して裕福でもなく心は豊かではない。

いつも何かを心配している。いつも将来が不安いっぱい。

この状態を作ったのは過去の自分自身の判断と行動だったのだ!!

 

ダメ人生からの卒業

もういい!

これからは自分で判断して行動し、自己成長の道を歩んでいこうと新たな決意をしました。

こうして、自己啓発の道は思った以上に難しく、また、思った以上に深いものでした。

でも、そこには間違いなく新たな自分との出会いが待っている。それが「7つの習慣」を読み始めて知った大切な教訓です。

次回もお楽しみに。

つづく

コメント

  1. ダイヤ より:

    ありがとうございます。7つの習慣の意味、深さが、以前より増して、ふにおちました。
    二度読んだでは受け取れません。100回くらい読み込まないと!
    このシリーズ、これからの変遷して行かれる菊谷氏のヒストリー、楽しみにしています❗
    異業種交流会のスピーチ、とてもインパクトもあり、素敵でした。それも、明確な目標を持たれ、日々1%の積み重ねを、きちんとなさっていたからですね。

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