シリーズ連載|私が59歳で会社を辞めたワケ Vol.3

私が59歳で会社を辞めたワケ

みなさん、こんにちは。
かつ兄です。

 

私が59歳で会社を辞めた理由(ワケ)Vol.3

会社依存から脱却するために

会社組織から外れた時に何が出来るか?
今の自分には何もできない。

本屋さんに通って探してみると

やはりビジネス書の分野に足を運んでしまう。

50代にすべきこと
定年退職までにすること
定年までに考えておくこと

独立するための技術
ひとり起業の教科書
起業するために必要なこと

色々な書籍が出回っていたので、気になる本を手に取り帯の部分やプロローグやはじめにの部分を軽く読んでみた。すると、殆どの方がおっしゃるには、お金がとても重要なファクターだということ。

そりゃ、そうだよね。定年退職したらお給料が殆ど無くなってしまうのだから。転職するにしても嘱託社員としてお世話になるとしても、今までの水準ではなくなってしまうし、65歳以降は年金生活者?になるわけだから、お金ってすごく重要なんだと思う。

定年退職にフォーカスをした書籍には、今のうちにお金を増やして準備しておくことや、定年退職までにお金を整理整頓しておくノウハウ、家計を見直して生活を少し我慢してお金を貯めていこう!的なことが中心に書かれていた。

今現在、年収は1000万円以上あるが、住宅ローンやカードローンの返済や生活費などで全て使ってしまっている。生活を少し我慢しても捻出できるのは月々1万円程度だ。特にカードローンなどは、返しては借りての繰り返しなのでお金が貯まっていく要素がまったく見えない。

自分はお金に縁がない。自分はお金を貯められない人種なのだと思い込んでいる。お金にだらしないわけではないのだが、お金が無くなってしまうのだ。稼いだお金は何かに消えていってしまうのだ。これは本当に不思議なのだが、こういう運命としか思えない。そう感じていた。

だから、定年退職までに必要なお金を貯めておきましょう。と言われても、最初から自分には無理なんだと。自分がこの本を読んだとしてもこのやり方では意味がないと思えてしまうのだった。

一方、起業にフォーカスした書籍はというと、起業するための意思決定が書かれているものや起業するための具体的なノウハウが書いてあるもの、運転資金をどうやって調達するか?自分の得意分野で起業するための行動力とか集客術とか、そんなことが中心に書かれているようだ。

こちらもピンとこない。そもそも会社を辞めて再就職するのが嫌なので起業しようかな。などという甘っちょろい考えがダメなのだ!一番肝心な「何をしていく会社なのか?」が決まってないのでは会社なんか作れるはずもない。当たり前のことなんだけど、その時にようやく理解できた。

俺はその時に何がしたいだろう?

俺は一体、会社を卒業してから何がしたいのだろう?

人生このままでいいの?と問われてから、いや、このままではダメだ。定年退職と同時に会社から放りださされた俺には、学歴も資格も人脈もなくなり、日雇い労働者になるしか道は残されていない。嘱託社員として少ない賃金で働かされるのも真っ平だ。

そうは考えたものの、具体的に何がしたいのか?何をビジネスとしてやればいいのかが、まったく解らなかった。俺はその時に何がしたいのだろう?

その答えを出さないことには何もはじまらない。向かう先が解らない船はどこに向かって進めばいいかも解らないし、闇雲に動いても時間とお金と労力が減るだけだと思った。

自分は何がしたいのだろう?

好きなことを仕事にしましょう。とか、趣味を仕事にしましょう。なんていう人もいる。確かにそれは楽しいのかもしれない。自分が好きなことってなんだろう。車を運転することだけど、ドライバー職なんてあり得ない。車を改造すること?ショップ経営も無理だろう。あとは模型やモデルカーなどが好きなので、それの販売とか?これもピンとこないし難しそうだ。

何を考えても八方塞がりにしか思えない。自分ができることって本当に少ないんだと思い知らされた。こんなこと考えたこともなかった。何もない自分個人が何かを社会に提供できるのか?

非常にヤバい!!このままでは非常にまずい!

無の自分に焦るばかりで答えが見つからない日々を過ごすのだった。
会社の仕事にも身が入らないよね。

今から数年間でやりたいことを見つけるしかない!

そんな大学生みたいな(笑)って、笑われそうだが、実際にはここが原点だと思った。

今は何もないけど、この会社や今までの社会人生活で学んだことやこれから学ぶことを軸にしながら、やりたいことを見つけていくしかない。自分は何をしたいのか?何をすればいいのか?真剣に考えながら日々を生きていく。

本当に大学生の様に学ぶ必要があると思った。

自分の将来の夢とは

そういえば、将来の夢はなんだ?って聞かれたんだっけ

50過ぎのおっさんが将来の夢って!!

夢みる夢子ちゃんじゃあるまいし、お菓子屋さんになりたいとか、野球選手になりたいとか、そんなのが50を過ぎたオヤジにあるわけがないだろう!と、その時は思った。この人アホか?

でも、自分は何がやりたいのだろう?と考えた時に、自分には夢がないことに気付いたんだ。自分には将来の夢がないことに気付いたんだ。2回言ったけど、それくらい衝撃だったのだ。

将来の夢もなく毎日会社に行って決められた仕事を遂行して、お給料日にいくばくかのお給料をもらって、そのお金で慎ましく生活をする。定年後は退職金と年金で細々と暮らす(実際は無理だが)そのくらいにしか思ってなかった。決められたレールがあって、その上をベルトコンベアーに乗ってる缶詰のように進んでいく。

そんな人生でいいんだろうか?嫌に決まってる!

じゃぁ、俺は何がしたいんだろう?

どうなりたいんだろう?

自分の将来の夢について、真剣に考えることにしたんだ。

 

 

つづく

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